コロナ時代の孤独と孤立
アフリカのことわざに、「急いで行きたければ、独りで行くといい。遠くまで行きたければ、いっしょに行くことだ」というのがある。
コロナ離婚、コロナ破局、コロナDVが世界的に激増したとのこと。
独り、孤独、孤立、疎外感、これらはもはや、あなたの日常にまでも迫っています。
コロナ時代、あなたもヘタすりゃー
孤独?孤立?
話したい時に話し相手がいないのは?
集団の中で自分が避けられていると感じる時は?
前者が孤独感で、後者が疎外感。
私なんかは孤独感よりも、どちらかと言えば疎外感の方が多いかもしれない。
みんなといても、ふと自分の居場所がないような気がすることがある。取り残されるのが嫌で、必死に話題の中に入っていくこともたまにあるが、そんな時はたいてい浮いている自分に気づき、そうなると疎外感が孤立感に変わる時もある。
孤立までいかなくても、この手の疎外感はまあまあある方かもしれない。
これとは別に、「独り」というのは逆に気楽でこれには孤独感も孤立感もない。
冒頭のアフリカのことわざ「急いで行きたければ、独りで行くといい。遠くまで行きたければ、いっしょに行くことだ」
「独り」には、独りでやるに足る確かな目的がある。一方、人生を「遠く」と考えれば当然道連れや伴侶がいた方がいい。
ところが、「夫といるからこそ孤独」。
これがコロナ破局や離婚の大きな要因となりました。
とは言え、対人関係の中で覚える孤独感はまだ修復のしようがあるが、対人関係さえない孤立感はある意味、コロナ社会の決定的な病巣といえる。
ホメオスタシス
「ホメオスタシス」という言葉があります。簡単に言えば、現状維持。生物学的には、気温にかかわらず、体温を36度程度に保つとか、
身体のなかに細菌などの異物がない状態を保つとか良い方向に働くものですが、心理学的には、自分をできるだけ快適な空間に置こうとする「コンフォートゾーン」のライフスタイルを保とうとする。
本能的に働くこのホメオスタシスを解除し、孤独、孤立状態から脱皮しなければ、このコロナ時代は乗り越えられません。現状を打破して新たな展開を生もうとする行動原理を、ホメオスタシス(現状維持)に対して「トランジスタス」という。
トランジスタス
現状維持、あたかもコンフォートゾーンと思われるホメオスタシスを解除し、トランジスタス状態にするための3ポイント
1.付き合う人を変える
2.セルフトークをする
3.完全式呼吸法
付き合う人を変えるというのは、自分の目標となる人(ロールモデル)と積極的に付き合い、思考・行動をまねる。
他者の真似をすることによって生存率が高まります。赤ちゃんは、本能的に真似をすることでその生存率を高めている。
赤ちゃんは、口を開けて見せると、赤ん坊も口を開け、舌を突き出すと赤ん坊も舌を突き出すといった具合。
二つ目のセルフトーク。
実現したい未来のイメージを、具体的な言葉で自分に語りかけること。
これにより、ポジティブなイメージを脳に刷り込むことで、「エフィカシー(自己効力感)」がどんどん高められていく。
これが逆に「どうせ失敗する」「自分にできるはずがない」と思っていると、その言葉が「負のセルフトーク」として作用し、どんどん自信とやる気を失っていきますから要注意。
実は、日本の若者はこの後者のタイプが残念ながら多い。
そして、最後に完全式呼吸。
この呼吸法により、呼吸・心拍・血圧・体温・発汗などをコントロールする自律神経を整え、「戦闘モード」と同時に、「リラックスモード」をも高めるとともに、神経やホルモンの働きを強め、免疫力を高める。
完全式呼吸法に関しては、本来ハリウッド俳優が集中力を高める呼吸法として始めたもの。やり方は、今週配信予定の人間力増進講座vol.31 でさあ、ご一緒にやってみましょう!
人間力増進講座vol.30