ウィルスと長寿
このコロナ時代、余計に誰もが死と隣り合わせであることを実感しているのではないでしょうか。いのちの問題は、古来、どんな権力者にもどうにもならなかった。
秦の始皇帝は、不老不死の薬を求めて返ってその死期を早め、スターリンは、不老不死を研究
するための大工場をつくり、60名の医師を投じて3万人もの長寿者の死体解剖をさせるなど
大量の人と金を注ぎ込んできた歴史がある。
FOXO
現代の科学においても、FOXOという遺伝子が長生きに関係していることがわかり、この遺伝子を入れた線虫は二週間経過しても元気というデータがある。
ハワイでの長寿研究で、日系人の男性に長寿が多いと言われています。この人たちには、FOXO遺伝子があって、100歳まで生きる確率が高いという。そして、基本的には楽観的な人が多い。
ニューヨークでも、90歳以上の人にはFOXO遺伝子があるという。
その他、時間を止める研究なども含め、長寿は人間にとって永遠のテーマとなっている。
元気ハツラツ、ハダカネズミ
死ぬ直前まで元気ハツラツ、生殖行動も盛んなネズミ。ハダカデバネズミ。ネズミの平均年齢は4歳。ハダカデバネズミは、その7倍の28歳。長寿の秘訣は癌にかかりにくい体質らしい。
(画像は醜いのであえて掲載せず)
そうかと思うと、アフリカの乾燥地帯に生息するネムリヒユスリカ。ハエ目、ユスリカ科に属する昆虫だ。
ネムリヒユスリカの画像
生物は体の6-9割が水で、乾燥は致命的。そんな中でこのネムリヒユスリカだけは、幼虫の間に乾燥しても水分を補給すると復活する。放射線にも強く、人は7〜10シーベルトの放射線量を一度に浴びると死んでしまうが、9,000シーベルトの放射線を浴びても死なない。
ハダカデバネズミ、ネムリヒユスリイカは生き延びるかもしれないが、このウィルス戦争が続く限り、たとえ長寿のクスリがあったとしても人間は生き延びることはできない。