HPUTC’s diary

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今を切り開く力

ワクチン接種は、65歳以上の高齢者先行だというので、こんなときだけは高齢者とされてもそれほど抵抗を感じないもの。ところが、こちらが1回目も打ってないうちに、周辺の若者たちが「もう打ちました」となってくるとなんだか、取り残されていく感じがする。そんな時、あのパラリンピック創始者ルードウィヒ・グットマン博士の「残されたものを最大限に生かせ」という言葉を思い出す。

 

彼はドイツ出身のユダヤ系の神経学者で、第二次世界大戦による戦闘で障害を持った軍人たちの治療を通じて、その身体的・精神的なリハビリにスポーツが最適であると考え、1948年に入院患者を対象に競技大会を開催し、これがやがて国際大会となり、1960年にはローマパラリンピックとして開催されることになる。

グッドマン氏が傷痍軍人(しょういぐんじん)たちを治療している頃に彼らを励ました言葉が

「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」

というもの。


これを最大限に生かした集大成が、今のパラリンピックにつながっている。
そして、オリパラの時期になると特に使われている言葉にレジリエンスというのがある。
これは、「逆境を跳ね返す力」「今を切り開く力」のことを言う。


まさしく、残されたものを最大限に生かすことで、最大限の力を発揮するパラアスリートたちにふさわしい言葉ではないか。私も残された者として、この逆境を跳ね返していきたいものだ。