HPUTC’s diary

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死という名の毒棘(どくきょく)

ゴンズイという⿂をご存知?

ナマズの仲間で、ご覧のように茶褐⾊の体に頭部から尾部にかけて 2 本の⻩⾊い線がある。

 

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幼⿂のときは集団で⾏動する習性があり、巨⼤な団⼦状になるので「ごんずい⽟」とも呼ばれてい ます。 背びれと胸びれには、毒棘(どくきょく)と呼ばれる鋭い毒のトゲがあり、刺されると焼けつくよ うな激痛に襲われるという。

 

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死のとげ

 

このゴンズイ毒は死んでも失われず、死んだゴンズイを知らずに踏んでしまうと、やけどのうな 痛みと共に、傷⼝がひどく腫れ、しびれや痛みが⻑時間続くことも。 もし、そのまま放置すると傷⼝の周辺が壊死を起すこともあるという。

このゴンズイのように死んでも毒棘が残っているというところに恐ろしさがある。 私たちにとって、このゴンズイに匹敵する毒棘はなんだろうか。

 

今、どんなに幸せな人でも、権力の中枢にいる人でも、絶望のどん底にいる人でも、決して抗うことができない死

誰でも確実に死に向かっている。これを「死のとげ」という。

私たちは、親指の先にとげが刺さっただけでも大変な思いをするのに、それが死のとげとなれば、どんなに逃げ出したくても逃げきれない。

ましてや、コロナ時代ー。

考えたくなくても、まさしく死と隣り合わせ。

 

ところでとげが刺さった時、こいつをどうやって取り出そうとするか。これがいかにも原始的。

5 円⽟の⽳を棘が刺さったところに合わせて押して、⽪膚が盛り上がったところを刺抜きで抜くとか、⽪膚の再⽣⼒を促すハチミツを塗るとか、塩分の浸透作⽤で⽪膚の弾⼒を少なくしたところで 棘を抜くとか、なんだかお⺟さんの知恵袋のようだ。

しかし、死の棘だけは 5 円⽟でもハチミツでも、梅⼲しでもどうにもならない。この死のとげとは、いかにも罪深い私たち人間の姿でもある。

 

エターナルオプティシズム

 

これは、痛み、弱さと向き合わず、評価、実績 を気にする、という意味。 それは、ひたすら便利さを鵜呑みにし、自らを快適な空間であるコンフォートゾーンに置こうとする姿。

エターナルとは永遠、オプティシズムとは楽観主義。要するに、「死んでも懲りない能天気」。

それが死のとげのこと、罪のとげが刺さった私たちの姿である。しかも、ゴンズイのように死んでもこの毒棘が残ったままデトックスされることはない。

 

ところが、なんとコロナがこの毒棘をデトックスしてくれているではないか。

今回のコロナ騒ぎでしだいに便利さが失われ、しだいに痛み、弱さと向き合わざるを得 ない状況になっている。ここで私たちにとって、最低限必要なものとは何かを、⼀⼈ひとりが問われているわけだ。

 

こうし死と隣り合わせになって初めて、ようやく「人間らしい姿」とは何かを見つめようとしている。そうじゃなければ、死という毒棘を持ったまま、人を傷つけていきかねない。

しかしよく見ると、明らかにその可能性を持ったまま、死んでも懲りない人たちの姿が見え隠れしている。

 

マスク一枚まともに配れなかった政府、これをリードする人のおかげで自殺までした人がいるというのに、相変わらず知らん顔を決め込んでいるあの人。

妻をコントロールしかねている人が、国をまとめることができるだろうか。さらに、コロナという毒棘にまで翻弄されている。そして、ここにそんな人を選んでしまった国民がいる。

 

上記、YouTube配信中より抜粋。