HPUTC’s diary

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正しい抱負の立て方

あけましておめでとうございます!

新年になると決まって立ててみるが、2月の声を聞くあたりになると腐り始めるもの。確かに、そうなりがちな「抱負」も、このような立て方をすれば、なるほどコロナ禍の人生が希望に満ちてくる。

そもそも抱負って何か?

抱負とは、「心のなかで温めている計画や決意」のこと。ーというと、目標に似ている感じもするが、「目標」はもっと具体的な計画のこと。目的を成し遂げるために、目標をいくつかカラーコーンを置くようにコースを定めていくのが目標。例えば、リモートワーク対応の家が欲しいと思ったら、「そのために貯蓄をする」が抱負で、「家を建てる」が目標になる。

つまり、「〜ために〜をする」とすれば、「〜ために」が抱負になり、「〜をする」が目標となる。

この抱負を立てるのに必要なキーワードがある。それはー

 

喜び 目的 目標 願望 希望 充実 自信 誇り 夢 志 

 

この10Wの中から6つ以上使って、今年の抱負を、次の意味に従って立ててみよう!

まず喜びの最上級「歓喜から。

これをギリシア語で「エクスタシス」という。「エク」枠+「スタシス」立つ=「枠の外に立つ」という意味。つまり、想像を超えた想定外の喜びの世界のことを言う。


正月といえば初日の出だが、暗闇から昇る朝日をどれほどに想像しようと、いざ昇ってきた朝日を見た刹那、はるかに想像を超えた美しさに歓喜することになる。つまり、そこは日常の枠を超えたライン。これをカイロスライン」という。カイロスとは、物理的な24時間(クロノス)の枠にはまらない時間帯のことをいう。

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上記の図のように、日常の枠の中でいくら抱負を立てても、実は何の意味もない。すぐに飽きてしまう。カイロスラインを目指すから、正月を迎えるときのように何か晴れやかな気持ち、ワクワク感、ドキドキ感が湧き上がってくる。

コロナ禍では、ソーシャルディスタンス、換気が必須となるが、それが抱負となると、何よりもこの歓喜の枠に導くワードを整理しておく必要がある。以下、日常枠vsカイロス枠で比較していく。

はじめに、願望vs希望ー

願望
願望と希望はどう違うだろうか。願望は、果たしてそうなるだろうかという不安が伴う。
希望
希望には、必ずそうなるという確信を伴う。日常の枠の外に定められるもの。

次に、達成感vs充実感

達成感

どんな時に充実感を感じる?と聞くと、「スケジュールが埋まっているとき」「課題をやり切ったとき」「お腹が満たされているとき」などの答えが返ってくる。しかし、これらは全て「達成感」である。つまり達成感とは、「何かを成し遂げた時に起こる満足感」のこと。

充実感
超現実的、超自然的感覚を伴う。剛速球の大谷選手の球がゆっくり見えてホームランを打ったり、取れそうもないヘンス際の大飛球を捕球できたり等。同じ満腹感でも、とびっきりうまいものを口にした時。これなら充実感に入る。

次は、誇りvs自信

誇り

同じ誇りでも捨てた方が良い誇りと、そうではないそれがある。
捨てた方が良いのは、「実績や評価、才能、信念などに裏づけされたプライドや、それに伴う堂々とした振る舞い」

このままでは、日常の枠を超えられないが、これに自制心が伴うと、持つべき態度としてふさわしい「矜持」(きょうじ)となる場合もある。

自信
実績に関係なく心の底から湧いてくる感情。実績や評価を当てにした自信は、真の自信ではない。一流大学や一流企業に入ったり、上司の高評価を得たりすることが自信だとしたら、企業倒産や頼みの上司が転勤により実績も評価もご破算になったら、同時にあったはずの自信は失望に変わる。本来の自信は、枠の外に定められるもの。 

以上の柱となるのが、これを達成に導くための目標と人生のゴールとなる目的となる。目標は適宜変えても良いが、ゴールは余程のことがない限り変わらないもの。

目標
目標は、目的(ゴール)を目指すための指標のこと。その都度立てた目標をたどっていけば、やがてゴールの到達できる。目標は、日常枠からしだいに枠の外へ。

目的
目的と目標はどう違うだろうか。目的はゴールのこと。「人生のゴール(生きる目的)は?」と問われたら、どう答えるだろうか。それがあいまいだとお客様をリードすることはできない。目的は、日常の枠の外に定める必要がある。

そして、次に志vs夢だが、ここで少しフィールドが変わる。

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いくら夢を抱いても、志がなければ適わない。目標とごちゃまぜになるケースが多いが、例えば、医者になることを目標とするなら、貧窮国で医者にかかれない子供たちの医療に専心することを志(信念)という。あくまでも目標の更に向こうにあるもので、夢のエンジンとなるもの。志は、日常の枠内で設定し、枠外の夢へと噴射させる。


いのちがけで自分を奮い立たせることができるもの。因みに、人は夢を見るために睡眠を取るともいう。当然、夢は日常の枠を超えたところに設定し、しかも上記の図とはフィールドを異にするもの。

つまり、まず地上でカイロスへと飛び出すための抱負を立ち上げ、これに実をならせるものが志と夢となる。

 

これを3年毎の見直しをしながら、徐々に更新していくと、気づけばあなたもカイロスラインに立っている。

まず、目標<志<目的<夢を、木の幹としながら、他のワードを上記の用法に従って書いてみることをお勧めする。ちなみに、書き切るまでに10日は要する。