HPUTC’s diary

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お願いベースは責任転嫁

政府は、昨年から国民に「お願い」ばかりしているが、それでなんとかなると本気で思っているのだろうか。じゃあ少しはお願いに応えようかと腰を上げたのはいいが次の対策があいまいなので、こちらは中腰のまま立っていいのか座っていいのか、未だにわからない。

 

当然、私たちが何よりもしっかり対応していく責任はあるが、それがどこに向かっていくのか統率が取れないままだと、さすがに限界がある。

 

#「緊急事態宣言」みたいなのを出すのもいいが、これまたお願いベースの補償も対策も中途半端なそれなので、「よし、これならなんとかなりそうだ」という気にならない。「こんなんでなんとかなるのだろうか」という疑問ばかりがつきまとう。ほぼほぼ拘束力のない緊急事態宣言では抜本的対策にはつながらない。

 

要するにリーダーがどこにもいないから、動きようがない。そもそもリーダーというのは、そんなにお願いばかりで務まるはずもない。お願いしてうまくいかなかったら「あんなにお願いしたのにちゃんとしてくれないから」と、結局こちらに責任を押し付けてくることになる。そんなのはリーダーではなく、子供の喧嘩レベルにもならない。

 

リーダーというのは、具体的な目標をまず掲げ、それに対する数字、データ、エビデンスを明確にすること。責任の所在はあくまでも自分にあることを示し、一人ひとりがやるべきことを明確にすると共に、自分一人で巨石を抱えすぎないようにすることにも配慮し、この局面を心を一つにして乗り切ろうという一体感を醸成できなければならない。時には、自らの痛みと弱さもまた、隠すことなく明らかにする勇気も必要である。

「コロナ撲滅に向けてこれだけのことをするから、しっかり従ってもらいたい。それに対する補償はこれだけの数字を明確にする。それで不足のこともあるだろうがこれが現状できる精一杯。しかし、この方針には80%以上成功する公算がこのようにデータとして出ている。したがって、共にこの目標をしっかりクリアしようではないか。

これでもしうまくいかない場合は、私が全責任を取る。このコロナでもうこれ以上、誰一人不幸な思いや悲しい思いはさせたくない。今や日本列島運命共同体。これまでの対策は、確かに曖昧なところがあった。そこが自分の弱さであり、ここは自らを戒め、はっきりお詫びする。しかし、今回は私も腹を括ってしっかりコロナと向き合うので、この具体的な方針と目標に間違いなく従ってもらいたい」くらいのことを言ってみたらどうなんた。中途半端な後出しジャンケンばかりしてないで、徹底的な対策をとってもらいたいものだ。 

 

お願いベースでの物言いは、いかにも謙虚に見えるが、リーダーとしてこれほどの傲慢、高慢、無知な姿勢はない。

国にそのリーダーがいない限り、ともかく自主防衛を徹底していくしかない。