我らがスーパーヒーロー!
「ウーヤーターッ!」
ミラクルボイス「ウーヤーターッ!」は、今で言えば流行語大賞になるほどに流行った。
幼稚園から小学2年位まで夢中になった「少年ジェット」
事件が起こると「シェーン、行こう」という声と共にバイクに乗って現場に駆けつける。
シェーンというのは、シェパード。
悪い奴をやっつけると言いながら決して殺さない。ピストルで撃っても相手が痺れるだけ、必殺のミラクルボイス、ウーヤーターと発しても、画面が大揺れに揺れて、敵は失神するだけ。それでも、私は「ぼくら」という少年雑誌とこの番組に夢中になったものです。
インターネットやソーシャルメディアの発達により情報がそこら中に溢れています。
人々は常に周りが発信する最新情報に触れ続けていないとあっという間に取り残されていく
そんな恐怖を表した言葉がー
FOMO<JOMO<MOMO
FOMO
1996年にマーケティング戦略を研究するDan Herman博士によって初めて確認され、2000年にビジネス誌The Journal of Brand Managementに掲載された言葉。
Fear of Missing Out
「取り残されることへの恐れ」
この頃のスーパーヒーローといえば、戦隊ものならばー
「人の命を守る」ことをコンセプトとしたゴーゴーファイブ」
時代に取り残された囚人たちを追いかけてタイムワープする「タイムレンジャー」
忍者の養成学校で取り残された3人が疾風流伝説の忍者として活躍する「ハリケンジャー」
就活でいえば、この時期はご覧のように就職氷河期に当たります。
私の教え子たちの中には、100社200社落ちて落ちて落ちて、すっかり自信をなくし生きる気力さえ失っていく者も多かった。
そんな時彼らを元気づけたのが、他でもないアメリカンヒーローたち。
主人公が後天的に能力を授かるヒーローものの発想を覆し、生まれながら超能力を持つX-メン、高校生の背後に潜む拒絶・過ち・孤独・自己強迫観念などを浮き彫りにしつつヒーロー化を描いたスパイダーマン。
実にFOMO、どれも「取り残されることへの恐れ」を、我らがヒーローに託すことで山積みの重荷がひととき解放されたわけだが、アメリカの場合は戦隊もののように単純ではない。
人間が持つ心の病巣を描きつつ、それがヒーローとの二重構造の中で緩和されていくというハイブリッドなイメージを見事に醸し出している。
ふだん気の弱いクラークケントが着替えながらスーパーマンになっていく、FOMOのままではなくスーパーマンに変わっていく姿、もうそれだけで勇気を得たのものです。
次は、JOMO
Joy Of Missing Out
「取り残されることの喜び」
常に最新の情報を追い続け、誰かと繋がっていなければいけないという不安から解放され、むしろ積極的に受信する情報をコントロールすることで自分の生活に充実感を取り戻そうという動きだ。
こちらのヒーローは?
そして、MOMO
Mystery of Missing Out
取り残される謎
これは、他人がSNSに投稿しないことに対して不安を抱く症状のこと。
なぜ、彼らはポストしないのか?
なぜ自分に情報がはいってこないのか?
この「なぜ」が、「取り残される謎」
友人が数日SNSへの投稿をやめたとする。 これに対して、「もしかして投稿できないようなすごい楽しいことが起きているのか? 」
「何か秘密があるのか? 」「他のサービスやアプリに移行してしまったのか? 」「知らないのは自分だけか?」「もしかして自分は嫌われてしまったのだろうか?」と、
あらぬ妄想が広がってしまうのがMOMOの特徴だ。
それぞれ社会の世相を反映したスーパーヒーローがいる。
この辺りを顕著に表しているヒーローたち。
その全貌については、今週配信のYouTubeをご視聴ください!
ちなみに、現在配信中のYouTube
人間力増進講座vol.29