HPUTC’s diary

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モスキート天国

また、この季節がやってきました。

我が家では、蚊が飛んでいるのを見つけて、これを退治しようとすると、老眼の私たち夫婦をからかうかのように4次元の世界へと飛んでいく。代わりに孫がみつけてかくれるのだが、いざ叩こうとした瞬間にこわがる。
我が家では、まさしくモスキート天国。

 

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ところか朗報

 

蚊に刺されそうなときに、たとえ仕留められなくても叩くだけで、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けられるようになるという研究結果が発表された(2020年1月25日付けの学術誌「Current Biology」)

ワシントン大学の神経生態学者のリッフェル氏によるこの論文は、刺す相手についての学習能力が蚊にあることをはじめて示したものだ。しかも、その効き目は24 時間。

 

「蚊は、刺されるのを防ぐのがうまい人とそうでない人を学習できます。もしその仕組みがわかって、逆手にとることができれば、もっと効率よく蚊を追い払えるようになるでしょう」

 

主食は#蜜

 

蚊が通常主食としているものは、花のミツや草の汁。つまり、蚊は血だけを吸って生きているのではない。
血を吸うのはメスだけで、吸血することで卵巣を発達させ卵を産む。

 

蚊の寿命は、15日から1ヶ月。
血を吸うのは、一生のうち4回から5回。
だいたい2-3日に1回血を吸うそう。

 

いのちがけのミッション・インポッシブル

 

「生き物の死にざま」の著者稲垣栄洋氏は、蚊の立場から命がけの吸血の様子を、実にドラマティックに描いてます。

 

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メスは、産卵のためにどうしてもタンパク質を必要とする。そのためには、命がけで果敢に家の中に飛び込んでいかなければならない。

家の中に飛び込むその隙は、玄関が開けられたその瞬間か、網戸を掻い潜るかしか方法がない。


入れば蚊取り線香や虫除け剤が待ち受けている。これは蚊にとっては毒である。

人間で言えば、妊婦がコロナに感染しかねない状態だろうか。

 

うまく家に忍び込むと、今度は吐く息と体温を手掛かりに人間を探し当てなければならない。
ようやく探し当てると、今度は慎重に近づき、
気づかれないように血を抜き取るというミッションを遂行しならばならない。
その間に見つかれば、ピシャリとやられ即死するしかない。

 

血を吸い終わるまでには、早くて2〜3分
メスの蚊にとっては果てしもなく長い時間だ。
なんとか吸血を済ますと、今度は脱出劇がままならない。

 

産卵のためには、プランクトンが湧くような汚い水でなければならないからだ。
家の中はきれいな水ばかりなので、いつまでも家の中にいるわけにはいかない。

 

ところが、うまく侵入できたとしても機密性の高い現代の家ではこれが至難の技といえる。
血を吸った蚊は2〜3ミリから5〜7ミリに膨らみ、重い体でフラフラと飛ばなければならない。


そこに人の手がピシャリ。手には血のついた蚊。どうみてもしてやったりだが、蚊からしたら、いのちがけのミッション・インポッシブル。