HPUTC’s diary

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メッセージ性のツボ

面接を始め、社会人として、どこまでメッセージ性を発揮していけば良いのかー。
そのあたりの塩梅が日本社会では、実にビミョーかつ難儀なこと。

 

出る杭は打たれる

 

そんな昭和な言葉があります。

昭和な私の人生はといえば、いつもガッツリ打たれっぱなし。
ひたすらめげることなく「出る杭」だったという印象がある。

っていうか、「出る杭」になっていないと少なくとも演出家としてはやっていけなかった。

 

それでも、当時の芸術・文化の世界では、「日本人は歌でも絵画でも、踊りでも、あるいは政治の外交面でも、メッセージ性が弱いので何を伝えたいのかよくわからない」と言われたもの。

 

つまり、みんなでお手手つないでいないと生きていけない仲良しクラブー
欧米人から見た日本人のイメージはそんなものだった。

 

そもそもメッセージ性って何?


演出家としてブイブイ言わせてた若気の至りの頃、メッセージ性のない作品やアクターたちの役作りをよくこき下ろしたもの。

 

誰もが心の奥底にあるんだけと、それが何だかわからないまま悶々としている。
それをスカッと言葉にして人の心をわしづかむ。

 

しかも、こいつ口にしたらあっという間の炎上か絶賛か沈黙か、

常にその危険性をはらんでいるもの、そんなことにチャレンジしていたもの

 

このコロナ時代。
東京アラートがついたり消えたり。
仕事も買い物も散歩も、ただ街を歩くのも命がけ。世界中が否が応でも「いのち」を意識させられる。

 

本当はみんな逃げ出したいんだけど、いのちを張ってマスクしながら仕事の前線へ、
あるいは、強がり言って街中へ。

 

いつも心の中がモヤッとしている。
いつまでも晴れない霧を引き裂くような言葉。
それがあなたの背中を押す。
それこそが、メッセージ性。

 

私は高校時代に友達と北アルプスにキャンプに行ったことがあります。
小さい頃ボーイスカウトでサバイバルに慣れ親しんでいたので、流れで私がリーダーに。
期待と不安と重たいザック。
玄関のところで、これらを担ぎ上げた私の背中に、黙って見ていた父親が「登る勇気より、引く勇気だぞ」と投げかけた言葉が今でも忘れられません。

 

遭難事故の多くは、山のことをよく知ったガイドの指示に従わないことだそう。
ガイドが数時間後に嵐が来ることを予想して今日はここでビバークと言うと、その時は晴れているのでみんなからブーイングが出る。
そこでブーイングに負けたガイドのツァーは、全員遭難することになる。

 

「登る勇気より、引く勇気」
あの時、反抗期の私の背中を強く押した強いメッセージ
これは、今でも私の人生訓になってます。

 

次回配信YouTube

メッセージ性でキマル

就活力・リモート力より一部抜粋

配信日決定次第更新します。