HPUTC’s diary

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ポートフォリオキャリア

コロナ禍にあって、ワクチン接種が進んだとしてもウィルスが消えるわけではない。

したがって、今のような仕事スタイルはさらに進んでいくだろう。つまり、コロナ以前から提唱されてきた「ワークライフバランス」が普通になっていく。そして、これが進んだ状態を「ワークライフインテグレーション」という。

 

これも普通に捉えれば、自宅に仕事を持ち込むとか、リモートワークや在宅勤務といった柔軟な働き方のことだが、実はこれだけでは足りない。


キーワードは、ポートフォリオキャリア」
これもまたコロナ以前からこうした流れがあったが、コロナ禍に入り、グッとこの働き方が加速化している。

 

どんな働き方かというと、簡単に言えば2足のわらじならぬ「複数のわらじをいっぺんに履く」というもの。
これまでは、職業といえばだいたい一つに絞られてきたものだが、これが最低でも3つになってくる。本業の他に副業があるとかではない。

仕事A=B=C、どれにも気合が入っている。
職業が一つの場合は、ビルで言えばその職業のエキスパート性を高めながら超高層ビルを建て上げていくわけだが、ポートフォリオキャリアという働き方はそんなに高いビルはいらない。
ビルA15階、B12階、C10階程度でいい。

 

つまり、複数のキャリアを持ったキャリア形成がメインになってくる。
portforioというのは、相手、状況の変化に応じて適宜応答できる能力をいう。

いずれにしても、平均的な人間はいらない。
平均的なことはAIがする。
ということは、どれだけ個性をとんがらせ、少なくとも3つのエキスパート性を際立たせるかにかかってくる。

 

しかしさらにAI化も加速化し、消えていく職業もある。消えていくことがわかっていて、これを仕事BやCにしたらエライコッタになる。

 

オックスフォード大学でAIなどの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の論文によるとー
ここ10年以内に消えていく仕事をあれこれと挙げている。主なものだけでもこれだけある。

 

パラリーガル(弁護士アシスタント・もはやない)
バーテンダー
タクシードライバー
トラックドライバー
設備機器のメンテナンス業務
各種コールセンター
金融トレーダー
教育関連 全てオンライン化

 

今後さらに調理、医療(病院ロボット)、清掃、高齢者介護などのサービス産業で複雑な作業をAIが担うことになるという。
そして、こうした高度な技術が、世界で約1億4000万人のフルタイムの知識労働者にとって代わると予測されている(マッキンゼー・グローバル・インスティチュート)。

 

オズボーン氏の論文の凄みは、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したことにある。その確率は90%というから恐ろしい。では、急成長する仕事はーすでに2028年までの成長率と年収の試算まで出ている。それはまた次回。