HPUTC’s diary

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ウィットで疲れを吹っ飛ばす

ブログ1記事書き上げ

 

 誰もがなかなか出口の見えないトンネルの中で、ここをどう切り抜けるかを考えている。ipsでお馴染みの山中教授は、「みなさんは、1ヶ月なんとか頑張れば〜、という思いでいるかもしれませんが、これは長期戦になる」という見解を述べている。バーバード大学の予測もまた「1年どころか、数年の戦いになる」という厳しい予測を示している。

 

山中教授コロナ専用HP

https://www.covid19-yamanaka.com/sp/

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 この暗いトンネルを見つめていても滅入るばかりだ。

トンネルの先を見据えて、

ウィットで一気に突き抜ける。

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 日本人の場合、ユーモアはダジャレ、オヤジだとオヤジギャグ、ウィットはだだのあざけり、あざ笑いになりがちだ。

まず、ユーモアとウィットの違いから。ユーモアは、何かの特徴を捉えてこれをおもしろおかしく言うことで「人の心を和ませる」もの。ちなみにジョークというのもあるが、人の欠点やともすると下ネタまで入るので、ここでは問題外。

 

 一方、ウィットは、誰もが当然のように考えていることを全く新しい視点で「切り返す」もの。

 ポイントは、その「切り返し」の見事さ一堂黙る、呆気に取られる、凍りつく。

質の高いウィットを受けると、まず疲れが吹っ飛び、つまらないことにこだわっていた自分に気づかされ、考え方も世界観も変わるという感じがある。では、そのやり取りのいくつかを紹介しておこう。

 

リンカーンと外交官のやりとり

外交官:大統領! あなたは自分の靴を自分で磨くんですか?
リンカーンそうだよ。君は誰の靴を磨くんだね?

 

 これは南北戦争に勝利し、奴隷解放宣言を発布した第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンとのやり取りだ。

 ウィットをいちいち解説するのも気が引けるが、外交官としては、大統領ともあろうものが自分で靴を磨くなんてという思いがあっての質問だったに違いない。ところが、リンカーンにはそんな傲慢な考え方はいっさいなかった。地位の上下に関わらず、分け隔てなく常に国民に仕えていたリンカーンの人となりをうかがわせる。外交官は、このあっさりと躱した言葉に凍りついたという。


 こんなのもある。

 

ファン:モーツァルト交響曲を書こうと思うのです。どのように始めたらいいか、教えてくれませんか?
モーツァルト交響曲は非常に複雑な形式の音楽です。多分、もっと単純な音楽から初めて、それから交響曲へ進むといいでしょう。
ファン:でもあなたは8歳の時から交響曲を書いていましたよね?
モーツァルトええ、でも私は誰かに作り方を聞いたりしませんでしたよ。 

 

 これはもう、天才モーツァルトのなせる技というしかない。もう一つ。

 

グルーチョなんでそんなに子だくさんなんだい?
出場者:それは、グルーチョ、妻を愛しているからさ。
グルーチョ僕も葉巻が好きだけど、それでも時々は口から離すよ。

 

 グルーチョは、1970年代に活躍したアメリカの喜劇役者で、彼が司会する人気TV番組の出場者と交わしたもの。意味深で洒脱というセンスあるウィットだ。

 

 以上、なかなか高いレベルのウィットだが、ユーモアのセンスさえおぼつかない私たちに、どうやってこんな感性を磨けというのか。しかも、どうして?
 
 新型コロナウィルスの猛威は留まるところを知らず、世界経済を大きくダウンさせ、感染者と同じくらいの勢いで失業者が増えている。

 学校も少なくとも連休明けまで休みということで、孫たちも3月から夏休み以上に長い休みを、外出自粛というこれ以上ない罰ゲームの中で悶々と過ごしている。まだまだ収束の目処は立っていないが、たとえ収束したとしても元の平和ボケ状態にはもはや戻れない。

 今回の大混乱でAI開発の加速化も急ピッチで図られるに違いない。そして、何よりもこの難局を乗り切るにはー

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人間力以外ない。これまでも何かと話題になってきた人間力だが、いろいろな人がいろいろな定義を持ち出してくる。私の経験からすると、まず「自らの弱さ、痛み、恐れと向き合い、これを力として人の弱さ、痛み、恐れに寄り添う愛」を人間力と言う。

 つまり、弱さとか恐れとかないかのように生きていても、そこからはなんのパワーも出ない。こういう人と話しても、ホッとするような親近感が伝わってこない。

なぜホッとしないかというと、

自分をさておいているからである。どんな時も逃げずにありのままの自分と向き合うことから力を得て、それが活力源となって初めて互いが向き合える。

 

 外出自粛で夫婦間のDV

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 もとよりウィットどころかユーモアのセンスさえない私たち。そう言えば、当時反抗期の息子を何度か撃退したことがあった。生意気な顔して反抗してくるあの顔が、何度か含み笑いに変わったこともあった。

 

そんなウィット、どうやって磨くのか。

ウィットのセンスの宝庫がここにある。

何を隠そう川柳だ。

 

味うすい 100まで生かす つもりだな

 

よく喋る 妻にリモコン 向けてみる

 

遺影には 優しい言葉 言えるのに

 

ところで、私はクリスチャンだ。

聖書もまたユーモアとウィットに富んでいる。

神が造りたもうた動植物たちを観ていても本当に感心することばかりだが、イエスはマジでこんなことも言ってのける。

 

金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうが易しいのです。
マタイ19:24

「らくだが針の穴」とは、ずいぶん思い切ったものだ。絶対に無理という比喩以上に、質のいいウィットを感じる。

 

このダウンタイムを利用して、夫婦間で川柳でも作ってほっこりするか、聖書を開いてみてはどうか。生き方さえも変えられる。

 

この記事に関する動画

http://u0u1.net/3avn

おやすみなさい。#ブログ初心者